暖かな季節の訪れを感じる春から初夏にかけて、多くの方が楽しみにしている海辺のレジャーといえば「潮干狩り」です。海の宝探しのように、砂を掘り起こしながら美味しい貝を探し出すワクワク感は、小さなお子さんから大人まで幅広い世代の心をつかんで離しません。特に神奈川エリアは、アクセスの良さや海岸線の美しさ、公共施設の充実度などが魅力で、毎年多くの潮干狩りファンが訪れます。また、ハマグリをはじめとしたさまざまな貝が狙えるスポットも存在し、憧れの“大物”を手にできる可能性も十分に秘めています。
一方で、潮干狩りを楽しむためには知っておくべきルールやマナー、注意点も多くあります。たとえば、漁業権が設定されている海域では勝手に貝を採ってはいけないことや、貝の資源を守るために小さいサイズの貝を持ち帰ってはいけないなど、事前の確認は欠かせません。また、貝毒に関する情報や持ち物の準備なども見落とせないポイントです。
神奈川県で楽しむ潮干狩りの魅力

潮干狩りといえば、子どもの頃に家族と砂浜を掘り、見つけた貝をバケツに集めた楽しい思い出がある方も多いでしょう。神奈川県には、東京湾や相模湾に面した美しい海岸や人工海浜が点在し、海のレジャーを思い切り楽しめるスポットが豊富に揃っています。なかでも潮干狩りは、海辺で気軽に自然を満喫できるアクティビティとして人気が高いです。
春から初夏にかけての干潮時、波打ち際や干潟ではアサリやハマグリ、マテガイなど、多種多様な貝を採取できることがあります。どこでどの貝がとれるかはその年の潮の状態や海の環境によっても変わりますが、うまく条件が合えばたくさんの貝を収穫できる可能性があります。さらに、神奈川県内の潮干狩りスポットは公共交通機関や車でアクセスしやすい場所が多く、ファミリー層や初心者も挑戦しやすいのがメリットです。
また、都市部から近いために混雑しがちなイメージもありますが、それぞれのスポットには管理所や整備された駐車場が設置されていることが多いので、ルールとマナーを守れば快適に楽しむことができます。貝を採りながらカニや小魚などの海の生き物を観察して、子どもたちにとって学びの場となる点も魅力の一つといえるでしょう。
ここからは、神奈川で潮干狩りを楽しむうえでの重要なポイントをいくつかの小見出しに分けて解説していきます。
潮干狩りシーズンと潮見表の重要性
潮干狩りをするなら、まずは干潮時を狙うことが基本です。とくに大きく潮が引く「大潮」のタイミングをチェックしておくと、砂浜や干潟が広範囲にわたって露出するため、貝を見つけやすくなります。カレンダーや天気予報サイトなどで潮見表を事前に確認し、狙い目の日程を把握しておきましょう。
潮の干満は一日に2回ずつ繰り返されますが、潮干狩りに適したタイミングは「干潮時刻の前後2時間程度」と言われています。その時間帯を中心に行動すると、より効率よく貝を探しやすいでしょう。また、週末や祝日は混雑が予想されるため、早めの時間帯に現地に到着することをおすすめします。
漁業権と採捕制限について
神奈川県の海岸では、共同漁業権が設定されている区域と、自由に潮干狩りを楽しめる区域が存在します。漁業権が設定されている地域では、無許可で貝や魚を採取することが禁止されており、違反すると罰則を受ける可能性がありますので注意が必要です。
また、貝の資源保護のためにサイズ制限が設けられているケースが多く、たとえばアサリなら2cm以下、ハマグリは4cm以下の個体は採取禁止となっていることが一般的です。これは、将来的に繁殖に貢献してくれる貝を守るための大切なルールです。持ち帰れる貝の総量が「1人あたり2kgまで」と定められている場合も多いので、節度ある採取を心がけましょう。
安全管理と貝毒・水質チェック
潮干狩りでは自然の海岸で遊ぶため、天候や海の状況によっては危険を伴うことがあります。急な天候変化や満潮に向けて潮が上がるタイミングなどには十分注意し、子どもから目を離さないようにしてください。
さらに、食用としての安全も見落とせません。神奈川県の多くのスポットでは、シーズン前に貝毒検査が行われ、問題がないことが確認されると潮干狩りが解禁される流れが一般的です。万が一、貝毒が検出された場合は潮干狩りが禁止となることもありますので、事前に自治体や管理事務所の情報をチェックしておくと安心です。
ハマグリを狙うときのコツ
潮干狩りにおいて特に人気が高いのが「ハマグリ」です。アサリと並んで食卓にのぼることも多いハマグリは、味わい深く、焼き料理や酒蒸しなどさまざまな調理法で楽しめるのが魅力。しかし、アサリよりもややサイズが大きく、数が少ない傾向にあるため、確実にゲットするにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
ハマグリが好む環境を知る
ハマグリはアサリほど浅い場所に集中していない場合が多く、やや深めの砂底や、砂と泥が混ざった柔らかい場所に生息していることが少なくありません。砂地の固さや色味をチェックしてみて、ふかふかした場所を探すと良いでしょう。また、人が多いエリアよりも少し外れた場所を探すと、思わぬ“大物”に出会えるかもしれません。
熊手の使い方と注意点
潮干狩りでよく使われるのが幅15cm以内の熊手です。神奈川県では、幅15cmを超えるものや、いわゆる“ジョレン”“忍者熊手”のような大きな漁具の使用が禁止されている場合が多いので注意しましょう。採取作業では、あまり深く掘りすぎるよりも、まずは表面から5〜10cm程度を中心にゆっくりと探るようにすると砂の中の貝に傷をつけにくく、収穫量も安定します。
貝の取り扱いと持ち帰り方法
採れたハマグリやアサリなどは、海水を含むバケツやネットに入れておくと新鮮さを保ちやすいです。潮干狩りの後、砂抜きをするためにも海水や塩分濃度の近い塩水があるとベスト。クーラーボックスに保冷剤を入れておけば、持ち帰り時の鮮度低下を最小限に抑えられるでしょう。
また、貝を自宅に持ち帰った後は、早めに砂抜きを行うことが大切です。疲れて後回しにしてしまうと、貝が弱ってしまうだけでなく、衛生面のリスクも上がります。さらに、小さいサイズの貝は資源保護のために持ち帰らないのがマナーです。採取時にサイズを測って、しっかりルールを守りましょう。
神奈川のおすすめ潮干狩りスポット
ここでは実際にハマグリをはじめとする貝類が狙えることで注目される、神奈川県内の代表的な潮干狩りスポットをご紹介します。いずれも例年シーズン前には貝毒検査などが行われているため、安心感のある場所です。アクセス方法や駐車場の情報も合わせて確認してみてください。
東扇島東公園(川崎市)
川崎市川崎区に位置する東扇島東公園は、人工海浜「かわさきの浜」を有しており、春から初夏にかけては潮干狩りを楽しむ人々で賑わいます。公式の検査によりアサリやハマグリなどの貝毒をチェックし、シーズン前に結果を公表しているので安全面でも安心。貝の採集量やサイズには制限があるため、現地での案内をしっかり守りましょう。
【駐車場について】
公園には広めの駐車場があり、普通車・大型車それぞれの料金が設定されています。料金体系は以下の通りです(2025年現在の情報例):
- 3時間未満:普通車200円/大型車400円
- 3時間以上5時間未満:普通車400円/大型車800円
- 5時間以上8時間未満:普通車600円/大型車1,200円
- 8時間以上:普通車800円/大型車1,600円
車両区分には全長や車幅、高さの基準があり、大型車を利用する場合は事前連絡が必要です。また、20:30〜翌5:00は入庫が不可となるため、注意してください。
【禁止事項】
- 幅15cmを超えるジョレン等の使用は禁止
- 2cm以下のアサリ、4cm以下のハマグリは採取禁止
- 1日に1人2kgまでの制限
貝毒検査が行われるなど管理体制もしっかりしているため、初めての方でも比較的安心して潮干狩りを楽しめるスポットです。
野島公園(横浜市)

横浜市金沢区にある野島公園は、自然海浜を残す希少なエリア。展望台やバーベキュー場、キャンプ場などが整備されており、ファミリー層に人気のスポットです。アサリやシオフキなどが中心ですが、タイミングや運次第ではハマグリが混じることもあります。
管理事務所にはロッカーやシャワーが設置されており、ベビーカーや砂場遊び用のおもちゃの貸し出しも行われるなど、子ども連れにも優しい環境が整っています。潮干狩りだけでなく、広い園内で自然体験を満喫できるのが魅力です。
海の公園(横浜市)

横浜市金沢区にある海の公園は、無料で潮干狩りができるスポットとして有名です。ここではアサリやシオフキ、カガミガイなどが自然繁殖していますが、稀にハマグリが見つかることも。足洗い場や更衣室、トイレのほか、バーベキュー場も備わっているため、一日中楽しめるのが強みです。
最寄りのシーサイドラインの駅から徒歩すぐというアクセスの良さが魅力ですが、春からGWにかけてのシーズンは大変混雑します。公共交通機関の利用を検討し、時間に余裕を持って出かけましょう。海水浴場としても有名で、夏場には海水浴を楽しめるので、潮干狩りと合わせてレジャーを満喫できるのもポイントです。
走水海岸(横須賀市)

三浦半島で唯一、潮干狩りが公式に認められている海岸が走水海岸です。漁協が管理しているため、採取できる貝の量やサイズに厳密なルールが定められています。アサリやマテガイが中心ですが、ハマグリが混じることもあるので、ハマグリ狙いの方には見逃せないポイントです。
ただし近年はアサリの不漁が続き、潮干狩り自体を中止している年度もあります。行く前に必ず公式情報を確認しておきましょう。設備が簡素なため、必要なものは各自で準備し、ゴミの持ち帰りやルール厳守を心がけてください。
潮干狩りに必要な持ち物・服装

潮干狩りを安全・快適に楽しむためには、事前の準備が肝心です。特に春先から初夏にかけては日差しが強く、気温の変化も激しいため、しっかり対策をしておくと良いでしょう。以下は代表的な持ち物と服装の例です。
必須アイテム
- 幅15cm以内の熊手(禁止されているジョレン等は使用不可)
- 貝を入れる網袋やバケツ
- 軍手やゴム手袋
- クーラーボックスや保冷バッグ(貝の鮮度を保つ)
- 飲み物(熱中症対策)
- タオルや着替え(濡れたり汚れたりするため)
- 日焼け止めや帽子(紫外線対策)
- 健康保険証のコピーなど(万一のケガやトラブルに備える)



あれば便利なアイテム
- ザルやふるい(砂を落とす際に便利)
- テントやサンシェード(休憩時の日陰確保)
- レジャーシート
- 折りたたみ椅子
- 子供用の砂遊び道具(スコップやバケツなど)
- 救急セット(切り傷や刺し傷に備える)
- ウェットティッシュや簡易消毒液



服装のポイント
潮干狩り中は足元が滑りやすく、割れた貝殻でケガをすることもあります。長靴やマリンシューズなど足を保護できるものを履き、サンダルの場合は脱げにくいタイプを選びましょう。特に子ども連れの場合は、砂や海水で想像以上に服が汚れる可能性が高いため、上下ともに替えの衣類を用意しておくと安心です。ナイロン素材やラッシュガードなどの速乾性がある服装は快適さを保てるのでおすすめです。
潮干狩り後の調理方法・楽しみ方
潮干狩りの最大の魅力は、自分たちで採った貝を美味しく調理して味わえることです。特にハマグリは大ぶりで食べ応えがあり、さまざまな料理に活用できます。ここでは、代表的な貝の調理方法をいくつか紹介します。

砂抜きの基本
採ってきた貝は必ず砂抜きを行いましょう。海水もしくは塩分濃度3%程度の塩水を用意し、暗い場所で2〜3時間ほど置いておくと、貝が砂を吐き出します。途中で汚れた水を交換するとなお良いです。気温が高い時期は、クーラーの効いた室内で砂抜きをすると、貝が弱りにくく安心です。
ハマグリの酒蒸し・焼きハマグリ
ハマグリはシンプルに酒蒸しや焼きでいただくのが定番。酒蒸しの場合は、フライパンに日本酒を少量入れ、フタをして中火で加熱すればOK。貝がパカッと開いたらできあがりです。焼きハマグリは、網やフライパンでじっくり火を通すだけで、貝の旨味を堪能できます。開いたら醤油やバターを少したらして味わうのがおすすめです。
あさり・ハマグリの味噌汁
あさりやハマグリは味噌汁にしても絶品です。砂抜きした貝をだし汁で煮て、貝の口が開いたら味噌を溶き入れるだけで完成。貝から出る旨味がスープ全体に広がり、体を温めてくれます。具材をシンプルにしたほうが貝の風味を楽しみやすいですよ。
パスタやクラムチャウダーへの応用
ハマグリやアサリを洋風メニューで楽しむのも人気です。オリーブオイルでにんにくを炒めて貝を加え、白ワインやコンソメで蒸せば貝の旨味が溶け出した美味しいスープが生まれます。このスープを使ってパスタソースを作ったり、野菜や牛乳・生クリームを加えてクラムチャウダーにしたりと、アレンジは自由自在です。
自分たちで採った貝を調理すれば、格別の達成感と美味しさを味わえます。新鮮なうちにいただくのがベストですが、余った貝は冷凍保存も可能なので、次の日にまた違った料理に挑戦してみるのも良いでしょう。

よくある質問(Q&A)
最後に、潮干狩りに関してよく寄せられる質問を簡単にまとめます。初めての方はぜひ参考にしてください。
小さい子どもでも大丈夫?
はい。潮干狩りはスコップや熊手を使った砂遊び感覚で楽しめるので、小さい子どもでも体験しやすいレジャーです。ただし、海辺は足元が滑りやすく、潮が満ちてくるスピードが予想より早いこともあるため、必ず大人が付き添って安全を確認してあげてください。
潮干狩りに行く時間帯は?
干潮の前後2時間がベストタイムです。潮見表を確認して、干潮時刻の1〜2時間前には現地に到着しておくと、ゆとりをもって貝を探すことができます。
必ず貝は採れますか?
自然が相手の遊びなので、「必ず採れる」という保証はありません。また、年によって不漁となり、スポットによっては貝の数が少ない場合もあるので、事前の情報収集が重要です。特にハマグリはアサリよりも数が少なく、運の要素が大きいとも言えます。
貝毒が心配です。どう対策すればいい?
神奈川県内の主要スポットでは、シーズン前に貝毒検査が実施され、不安がある場合は解禁されない仕組みになっています。心配な方は必ず現地の管理事務所や自治体の公式情報を確認し、安全が確認されている場所で潮干狩りを楽しみましょう。
取りすぎ防止のために気をつけることは?
基本的に1人2kgまでなどの採取制限が設けられています。小さいサイズや必要以上の量を持ち帰らないようにし、漁業資源を守る意識を持って楽しむことが大切です。
まとめ

神奈川で潮干狩りを楽しむには、ルールとマナーを守りながら貝の資源を大切にする心が欠かせません。ハマグリをはじめとした人気の貝をゲットするためには、大潮のタイミングなどを狙って干潟や砂浜をしっかり観察し、正しい漁具と服装で臨むことが重要です。春から初夏にかけての日差しや気候の変化に配慮しながら、家族や友人と一緒に自然の宝探しを満喫してみてはいかがでしょうか。
また、川崎市の東扇島東公園や横浜市の野島公園・海の公園、横須賀市の走水海岸など、神奈川県内には無料または低料金で気軽に楽しめるスポットが点在しています。ただし、一部の地域では漁協の管理下であったり、近年の不漁により開催が中止されている場合があります。お出かけ前には公式サイトや自治体の情報をチェックし、安全面や混雑状況にも配慮した計画を立ててください。
大人にとっては童心に返るレジャー、子どもにとっては生きものとの貴重なふれあいの場でもある潮干狩り。神奈川の海を舞台に思い出をつくりながら、ハマグリやアサリなど旬の美味しい海の幸を堪能できるこの機会を、ぜひ最大限に活用してみてください。
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